革を取るために動物は飼われていない

革製品に使われる7割は牛の皮

⾰や⾰製品に使われる動物の⽪は⾷⾁産業の副産物です。⾁、乳、⽺⽑を⽬的として飼われている動物から産出されます。
主なものは、⽜が69%,⽺が13%,ヤギが11%、豚が6%です。これらの⽪は鞣なめされて⾰になり、私たちの暮らしに⽋かすことのできない⾰製品となってゆきます。

▲ ⾰製品に使われている動物

「皮」は「革」となって有効利用されている

最近、「⽪を取るために動物を殺している」「かわいそう」という声がSNS などに上がっていますが、それは誤認です。
「⽪」を鞣なめして「⾰」として使わなければ、これらは廃棄して埋め⽴てられるか、焼却しかありません。埋め⽴てには広⼤な⼟地が必要となり、⼟壌汚染も懸念されます。焼却するためのエネルギーは膨⼤なものになります。⽇本での現状は埋め⽴ても焼却もできません。
さらに⾰の代わりに他の素材が使われる場合、そのほとんどはプラスチック製品となるでしょう。これは、プラスチックを減らす動きに逆⾏します。

注:割合は(一社)日本畜産副産物協会推計値

▲ ⼀頭当たりの⽪の⽐率は少ない

皮の価値は動物全体の約1~2%

世界的にみると、⽪の価値は、その動物全体の約1〜2%にしかなりません。乳製品の価値を含めると、さらに⽪の価値は低くなります。このことからも明らかなように、⽪を得るために動物を飼う⼈はいないでしょう。現在でも、毎年産出する⽪の約40%が廃棄されていると考えられています。