動物の「⽪」を「⾰」にするには、鞣しをしなければなりません。その⽬的は次のようなことです。
耐熱性を持たせる
通常、哺乳動物⽪の耐熱性は62〜63℃前後。鞣しによってコラーゲンが安定化して、⽪の耐熱性を向上させます。
腐敗しにくくする
⽣⽪はそのまま置いておくと、微⽣物によって腐敗してしまいます。鞣された⾰は腐敗しにくくなります。またある程度の酸やアルカリにも耐えられるようになります。
柔らかく滑らかにする
⽣⽪は⼲すと⾮常に硬くなります。鞣すことで⽪は柔らかくなります(“鞣”の⽂字の意味 =柔+⾰)。また表⾯を滑らかにすることもできます。
例外:太⿎や⿎の⽪は、固さと強度が求められるので、鞣さず⼲してつくります。鞣された⾰は耐久性と強度が⾼まります。